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一般社団法人新潟青年会議所 2017年度スローガン

第63代理事長 江川 洋人

2017年度スローガン 奏 -時代の表現者たれ-

一般社団法人新潟青年会議所 2017年度 理事長所信

 小さな手袋の上に、大きなボタン雪をそっとのせた。
 教科書にあった雪の結晶がみえた。

 美しい神秘を生み出す自然を科学的に説明できたとしても、創造はできない。私たちには自然を組み立てられない。決して自然を超えられない。時として、自然の摂理に反する人間の傲慢は美しさとは程遠く、必ず過ちを生む。私たちが生まれて死ぬのも自然の一部に過ぎず、私たちにとって最も重大な一部すら変えられない。自然に抗い克服するなど、そもそも不可能なのだ。自然を受け止め、自然と共存し、自然に願いを掛けつつ、私たち日本人は日々、精一杯の調和を願って生きる。

 幼い頃、雪が積もった朝にいつもの顔ぶれで早く家を出たのは、雪道を心配するからではなく、白でできたばかりの新しい通学路を一番に歩きたかったからだ。新雪を踏みしめる爽やかな足音に、新しい季節への期待感が膨らむ。美しさに魅せられるとき、臆病な気持ちはどこかに消えていく。未知の世界観は、人の感動を生み、新しい価値となる。

 様々な表情と奏でるふるさとの景色は、これからも私たちの拠り所となる。

はじめに

-あらゆる青年実業人を結集し、
 建設的態度を以ってこれが運営発展を図らんとする(中略)-

[新潟青年会議所設立趣意書より]

 1954年10月4日、この言葉と共に新潟青年会議所は、この地に産声を上げました。60余年前、同じまちで同じ若者が掲げたこの言葉が、今新たな意味を私たちに突き付け、その覚悟を問うているように感じます。
 時代を超え、言葉を超え、自分自身を超えよう。

 美しい自然とはどのようなものでしょう。人の手が加わっていない未開の地を想像するでしょうか。

 -見渡せば 花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋とまやの 秋の夕暮- 藤原 定家(ふじわらの ていか)

私たちは、修練、奉仕、友情を三つの信条とし、青年としての英知と勇気と情熱を大切に日々の活動をしています。自分の利得のための知恵は、「英知と勇気と情熱」ではありません。むしろ社会悪にすらなり得るでしょう。私たちは、地域の経済人である前に、長い歴史の中で、人と自然との調和を重んずる美意識を育んできた日本人です。
 例えば、田園風景に心を奪われたことはないでしょうか。これは単に都会から離れた緑に癒されるという以上に、人と自然の共生する姿に美を感じるからです。自然を開拓し、自然の驚異を克服する英知に憧れを抱くのではありません。大地を耕し、水を引き、橋を架け、自然と共に暮らす。この風景の中に、自分を生かしてくれる自然への感謝と、共に暮らす人々を慮る精神性を見出すからです。八百万の神を信じ、人が自然に抗うことなく共生し、祖先に感謝をしながら日々を暮らしてきたのです。
 1890年に明治天皇が示した教育勅語は、6文315文字の短い文章です。先進国の功利主義や高等教育に対して、公に尽くし徳を積む日本人のこころのあり方を示した精神的支柱です。東日本大震災の際、南三陸町に勤務し防災放送を担当していた女性職員は、一人でも多くの命を救おうと自らの危険を顧みず放送を続け、「津波が来ます。逃げて下さい。」と必死に呼びかけながら、津波にのまれ、亡くなりました。「義勇公ニ奉シ」の精神には、この国を守ってきたいくつもの命の歴史が宿っているのです。
 私たち日本人にとって、これらの精神性に立脚した表現こそが、目の前の相手の共感を呼ぶはずです。世界は、この秩序と礼節を重んずる日本人の世界観にこそ感動し、価値を見出してくれるでしょう。
 日本人の誇りを取り戻す世代となろう。
 私たちは明るい豊かな社会を目指し活動していますが、明るさや豊かさというだけの漠然とした理想を掲げるだけでは何も生みません。何も生まないばかりか、便利な世の中は私たちから生きる活力さえ奪っていってしまいます。明るい豊かな社会に向け、地域の将来像を明確なビジョンと共に描き、具体的なプロセスを組み立てようとするとき、当たり前の景色は唯一無二の地域資源へと形を変えていきます。このような作業なくして地域の強みは見えてこないのです。暮らす人々やまちの日常に、独自の新たな表現が加われば、非日常という付加価値が生まれます。誰もが日常の中にも夢と希望を持って、この地で暮らせることに日々感謝できる豊かな社会を作っていこうではありませんか。

 -幸せな人は誰でも、他の人をも幸せにするでしょう- Annelies Marie Frank(アンネリーズ マリー フランク)

 近年、公益性に重きを置いて取り組んできた運動の成果によって、意識変革運動への気運は高まったかもしれません。一方、組織内部に目を向ければ、在籍年数の短期化等による資質面の不安はぬぐえません。過度な公益性への偏重は、結果的には専門性も経験も少ない私たちの運動体の弱体化を招きます。私たちの所以たるプロトコル(原理原則)があってこそ初めて、青年の運動が世に出て説得力を生む道が拓けます。組織を若々しくみずみずしく保ち続けているのが、私たちの最大の特性であり、単年度制による不連続が連続する歴史を重ねてきたからこそ、これまで存続しているのです。いま一度、共益と公益のバランスのあり方を吟味し、明るい豊かな社会の実現に向けた青年らしい運動を生み出し続ける組織へと進化を遂げていく必要があります。

求められる組織を構成する人材

 このまちで住み暮らし働く私たちは、青年会議所のメンバーという「顔」を持っています。別のシーンで出会った人が実はJCメンバーだと知った瞬間、その「顔」が見えてきて、何とも表現できない嬉しさを覚えることがあります。私たちは、自らが属する会社の看板を背負っていると同時に、JCメンバーという共通言語を否が応にも持ち合わせています。これは、異なる職種の第一線で活躍する若者同士が、新たな規律の中で出会い、議論し、価値観をぶつけ合うことで生まれる信頼関係に裏打ちされた言語といえます。日頃の利害関係に拠らず、社会奉仕の理念の下で、全ての者に議論の場が公平に与えられるからこそ、真の人間力が試され、組織は絶えず新しい力を生み続けることができます。また、近年の会員拡大において、在籍年数の短期化による弊害や、量と質といった議論がしばしばなされますが、より多くの量に対する最適な運営が質を最大化するのは明白であり、議論すべきは最適な量ではなく、絶えず変化が求められる最適な運営を可能とする人材の育成です。会員数の純増を続け、今や全国有数の規模を誇る新潟JCですが、転勤等の止むを得ない事情を除く自発的退会率は驚くほど低位にて推移しています。すなわち、規模の拡大と裾野の広がりにも耐え得るメンバーの意識は、組織の変遷に呼応した進化を続けていることを示しています。これからも、今までと何一つ変わらぬ志を持ったJAYCEEが、常に入会候補者の目線に立ち、自らの人間的魅力と共に新潟JCの活動を誠実に伝え、基本運動の具現化たる拡大運動を推進していきます。

求められる人材に必要な資質

 組織が人で構成される以上、組織の性格と人の資質は運命を共にします。既成概念に捉われず、困難にも正面から挑戦する青年の運動には、個の精神の充足と思いを形にする表現力が必要です。これらを実現するための規律こそ、柔軟な発想を具現化し、力強い運動を可能とします。
 世界史を紐解けば、民族滅亡の三原則は、理想や夢を失った民族、全ての価値をモノで捉え心の価値を見失った民族、自国の歴史を忘れた民族の3つに集約されます。この原則は地域社会や企業体にも当てはまる真理ですが、そもそも私たち日本人は、自国のことをどれだけ知っているでしょうか。例えば、身近な外国人に、この国の良い所をはっきり伝えられるでしょうか。自身の帰属する国や地域に誇りを持てない中から、国や地域の成長戦略を担い、国際社会で輝ける人材は生まれ得ないのです。自分自身に誇りを持つために不断の努力が必要なのと同様に、日本人としての誇りを持つこともそう簡単ではありません。様々な困難と対峙し乗り越え、ようやく少しずつ誇れるようになるはずです。だからこそ、私たちは絶えず日本人としての自問自答を怠ってはなりません。和という日本の建国の精神、恥を忍ぶ美意識に立脚する武士道精神など、形なき道徳にこそ真の価値があります。この価値に気付くとき、私たちが住み暮らすまちの中にも、それまでは見えなかった日本のこころが見えてくるはずです。
 また、全国的にも会員拡大の機運が高まる一方で、根本的な資質面での不安がささやかれているのも事実です。そもそも青年会議所という組織自体、10年ほどでほとんどの人間が入れ替わり、かつ社会的にもいわば発展途上の若者で構成される組織体であるにもかかわらず、一定の原理原則を維持しつつ発展を続けている要因はどこにあるのでしょうか。活動前に同じ綱領や使命を共有するセレモニーはもちろん、その基盤にあるのが、私たちの所以たるプロトコルであり、連綿と受け継がれてきた所謂「決め事」です。また、様々な事業の公益化が進められた結果、運動を市民に広げるための事業の公開が通例化し、唯一無二の青年の運動体に必要となる本質的なトレーニングを停滞させる要因の一つになっています。当然のことながら、まちづくりの推進力はそこに携わる人によって精度が左右され、だからこそ「社会開発運動にかかる事業の実践過程が全てトレーニング」として、青年会議所が長年取り組むリーダーシップトレーニングが今も存続しています。指導力開発(LD)、社会開発(CD)にかかるトレーニングのみならず、デジタル・アナログ、言語・非言語等の違いにも着目し、青年経済人に求められるコミュニケーションスキルの向上にも積極的に取り組み、力強い運動体の土壌を作るとともに、地域で輝きを放つ人材を育成します。

恒久的世界平和に向けた国際的視野

 世界との経済的・時間的距離が縮まる中、本州日本海側唯一の政令指定都市である新潟の発展を考える上でも、地域で経済活動を行う私たちにとって国際的な視点は不可欠です。JCが掲げる恒久的世界平和に向け、地域の将来を担う私たちはこれまで以上に広い国際的視野を培っていく必要があります。
 英国のEU(欧州連合)離脱の国民投票を受けた世界の金融市場や日経平均の反応からも明らかなように、近年世界の動向が国内の政治や経済に直接的に与える影響は加速度的に高まっています。環日本海経済圏の国際都市に位置付けられる新潟に住まう私たちにとって、国際社会の様々な動向を読み解く視点を持つことは、地域経済を支える上でも極めて重要であるばかりか、国や住まう地域の誇りを守っていく上でも不可欠な要素です。わが国の地方産業に大きな波紋を呼び、未だ一進一退の議論が続く環太平洋パートナーシップ(TPP)協定の行方、憲法改正議論と日米同盟、隣国との領土・領海問題や歴史認識の相違、これらは単に国民感情のみの議論に終始するのみならず、私たちの国と関わる国々との国益に照らした価値判断が求められます。経済格差、環境破壊、外交問題等に起因する様々な国際問題に対して国際連合が掲げた持続可能な開発目標(UN SDGs)も踏まえ、住み暮らす地域から問題解決に向けた取り組みを続けていく必要があります。国と地域の現状を的確に捉え、そこに可能性を見出せる視点を培ってこそ、国際社会に貢献していくことが可能となるのです。
 また、青年会議所は、世界で120を超える国と地域のネットワークを有する国際組織であり、恒久的世界平和に向けた民間外交を推進し、国際感覚を養うとともに、相互理解を図るよう、多くの国際的な交流の機会を提供しています。その中でも、JCIが主催する諸会議への参画、姉妹JCとの交流推進は、現在の新潟JCにとって最も身近で貴重な国際に触れる機会と言えます。新潟JCメンバーの国際会議への積極的な参加を推進するとともに、姉妹締結から長い歴史を重ねてきた大韓民国ソウル汝矣島青年会議所、中華民國板橋國際青年商會の両JCとは、互いの文化に触れる経験を通じて、将来に向けた発展的な交流を推進します。

地域を再生へと導く 地域的な視点

 人口減少時代に首都圏への人口流入の流れが加担し、従来型の財やサービスを提供する多くの国内市場は縮小基調にあります。未だ先の見えない地域経済の低迷に対して、従来のいわば外科的療法とされる国家主導の地域開発から、それぞれの地域が目指す姿を描き、課題解決に向けた方策を打ち出す地域経営が求められる時代への転換期を迎えています。
 かかる中、成長戦略の柱として全国各地で地方創生を体現する具体的政策が推し進められようとしています。細かな単位でみれば、私たちの暮らす新潟も小さな商圏の集合体ではあるものの、古くから陸海空の交通の要所として発展してきた歴史があり、本州日本海側唯一の政令指定都市でもあることから、地域同士を繋ぐ主要都市としての果たすべき役割も担っています。様々な社会的要請と、地理的条件や自然的条件の調和を図ってきた歴史が、今の新潟のまちを形づくっているのです。1858年の日米修好通商条約を契機として新潟が世界に開かれてから、間もなく開港150年の節目を迎えようとしています。みなとまちとして発展を遂げてきた新潟の成り立ちを紐解き目指す姿を描くとともに、地域の課題解決に向けた新たな可能性を導きます。
 また、人口減少が進む地方のまちにとって地域の再生は喫緊の課題です。かかる状況下においては、地域内の新たな需要を創出するのみならず、地域に人を呼び込み交流人口を拡大していくことが求められます。すなわち、新たなコミュニティを生み出すのみならず、場所的同一性を持った既存の地域コミュニティの機能を再生していくことが極めて重要となるのです。その一つに、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を控え、地域間の連携を生むまちづくりの推進力として、スポーツに寄せられる期待も近年高まりをみせています。スポーツはみる人に感動を与え、子供たちに夢と希望を与えてくれます。する、みる、支えるの三要素が結び付き、文化発信に繋がるとき、スポーツは地域を活性化へと導く大きな推進力となります。地域内の限られた需要への競合を地域内の協働へと変え、さらに異なる地域との連携の創出に繋げます。

付加価値と存在価値を高める発信力

 私たちの取り組みが運動として広がるには、世の中の意識変革が不可欠な要素であり、組織外部の人々に広く認知され、支持されたときに初めて運動は機能します。すなわち、運動の付加価値を高め、組織の存在価値を高める効果的な発信が求められます。
 2007年からはじまり既に70回の開催を超える新潟JCフォーラムをはじめ、私たちは様々な公開型事業の場を通じて、私たちの学びを直接的に市民と共有し運動の発信を行ってきました。より効果的な発信を目的として、2016年度新設された新潟コンファレンス委員会によって、従来型事業を複数組み合わせ、新しいコンテンツを加え進化させた複合型フォーラム「ニイガタ超会議」が開催され、新たな形の発信の場を創出しました。地域の各分野で活躍する人材を送り出してきた研究機関でもある新潟大学とその学生、地域経済を支える企業、青年会議所が協働したこの取り組みは、私たちが目指す市民意識の変革という点においても非常に大きな意味を持つ挑戦となりました。本年度のコンファレンスでは、私たちが日々の活動で培った英知を大きく解き放ち、若々しく斬新な表現力を発揮するとともに、昨年の成果を公益の側面からさらに進化させ、年間を通じた最大の運動発信の場として、より一層波及効果の高い運動を推進します。
 さらに、スマートフォンの普及やソーシャルメディアサービスの利用者拡大等により、私たちに利用可能な情報ツールやカテゴリの選択肢は無限に用意されています。このような環境下にあって、無数の情報とどのように関わりを持ち、何を発信するかではなく、どう受け取って欲しいのかを、受け手の感性に立って設計する必要があります。一方で、運動の精度はその担い手である組織内のメンバーの意識の統一とモチベーションの充実の程度にも大きく左右されます。異なるセクションの取り組みを見える化し、幅広く多岐に亘るメンバーの意識の共有を図るとともに、対面型コミュニケーションを円滑にする環境を整え、運動体としての組織の一体感を醸成する必要があります。これらの対外発信と対内発信の果たす役割を両輪に、公開事業のメディア掲載と、タイムリーな情報発信を通例化し、私たちが生み出す運動の付加価値を高める広報戦略を実践します。

力強い運動を生み出す組織基盤

 近年の継続的な拡大運動による会員数の増加と、輩出する出向者数の増大は、組織規模の拡大に伴う事業規模の拡大、組織外の知識や経験のフィードバックに伴う事業形態の多岐化や質の向上など、私たちの組織に多くの変化をもたらしました。この変化を組織の進化へと繋げていくため、これらを束ねる規律をいま一度見直すとともに、現在の姿に見合った円滑な組織運営を行っていく必要があります。私たちが運動を通じて社会と関わっていく前提として、社会の範となる組織運営に努めなければならず、明確で堅固な仕組みとルールが求められます。また、ルールのみならず、組織内の連携強化も必要不可欠です。円滑な組織運営と組織内連携による組織基盤の強化こそが、議論の質と組織の信頼性をさらに向上させ、私たちが生み出す運動が地域に波及していくことを可能とするのです。
 さらに、単年を前提に活動を続ける私たちの組織にとって、事業の不連続性と運動の連続性を両立させていくことは、極めて重要となる命題です。運動を連続させていくためには、将来にわたる組織の継続性を高めていくことが必要であり、安定財源の確保に裏付けられた財務体質の健全化や、市民の信頼に足るコンプライアンスの徹底等が不可欠です。また、メンバーからの会費を主たる財源として活動する組織にとって、投下費用に見合った効果的な事業構築を行い、メンバーの志を余すところなく形にしていく必要があります。

若い力が躍動する組織力

 青年会議所という組織は、地域で活躍する20歳から40歳までの異なる職種や地位の才気あふれる若者で構成され、新潟JCにおいても毎年新たな若い力が組織に活力を与えています。多様なメンバーによる多様なネットワークを最大限活かすためにも、若い力が躍動する力強い組織へと進化を続ける必要があります。
 知力、体力共に最も感性の充実が図られる世代が相集い、互いに切磋琢磨する環境下において、メンバー数の数値的な発展は組織の質的向上をもたらすはずであり、外観的にも新潟JCはかなりのポテンシャルを秘めた組織と言えます。だからこそ、それぞれ様々なバックグラウンドを持つメンバーの個の力を引き出すためには、それを可能とする環境を整える組織運営が必要であり、メンバー同士が心で繋がる交流の場を育んでいくことが不可欠です。心で繋がる交流は、メンバー間の強固な信頼関係と緊密な協力体制を生み、個と個が有機的に繋がる力強い組織運営を可能とします。組織力の高まりが、また新たな個の力を引き出す。かかる好循環を内包した盤石な組織こそが、地域の未来を切り拓く力強い運動を生み出すことができるのです。
 また、私たちが住み暮らすまちで取り組む運動は、そこに携わるメンバーの活躍の場が広がるのに呼応して、今や新潟のみならず日本全国や世界との繋がりを強めています。青年会議所は、日本全国700の地域の会員会議所からなり、さらに世界120にも及ぶ国と地域で活動する同志の数は、17万人にものぼります。本年度、新潟青年会議所は、JCI、日本青年会議所、北陸信越地区協議会、新潟ブロック協議会に、役員やスタッフをはじめとする多くの出向者を輩出します。出向メンバーが架け橋となり、まだ知らぬ人々や場に触れる経験は、彼らを応援する新潟JCメンバーにも多くの発見をもたらすでしょう。出向メンバーが、新潟で培った学びを異なる文化の中でいかんなく発揮し、他地域の発展に貢献する中で更なる成長を遂げられるよう、全力で支援していく必要があります。この支援と学びの共有を通じて、個の成長は組織の力強い成長へと繋がり、やがて青年会議所という単位を超え、新潟が地域内外と有機的に繋がることで、世界の地域で活躍し得る人材を育て、新潟の発展に寄与します。

結びに

 -風は見えなくても風車は回っている
  音楽は見えなくても心に響いてくる、囁きかける- Johann Sebastian Bach(ヨハン ゼバスティアン バッハ)

 夢や理想を描き、将来に希望を抱くことは、私たち青年に与えられた特権です。しかしながら、それを叶えようと本気になった瞬間から、夢だったものは形を変えてしまいます。厳しい現実を受け入れ、困難と折り合いをつけながら、無情に過ぎる時間の中で、それでも前へと進んでいかなければなりません。或いは、できることよりも、できないことの方が、多いのかもしれません。それがすなわち、今の私たち自身なのです。
 ここで過ごす一年は案外短いもので、その一年を積み上げた青年と呼ばれる時間にも限りがあります。だからこそ、青年らしく、潔く、限られた一瞬の時間を、駆け抜けようではありませんか。これまで歩んできた等身大の自分を、全力で表現するしか方法はありません。それを人は「青年」と呼び、何十年先の私たちも、今の私たちを「青年」と呼ぶでしょう。

 似ているようで変わりゆく、これからの時代を奏でる人たちを思い、
 私たちが生きた足跡を残すため。

 共に駆け抜け、
 時代の表現者たろう。

事業計画

  • (1) 規律と表現力を併せ持つ人づくりを推進する運動
  • (2) 恒久的世界平和に向けた国際感覚を醸成する運動
  • (3) 地域の可能性を見出し再生へと繋げる運動
  • (4) 効果的な発信を通じて共感を広げる運動
  • (5) 組織の力を活かし内外に貢献する人材を育成する運動
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