ミラクル★エネルギーブック
 
だれもが毎日、当あたり前のように使っている、電気やガソリン・ガスといったエネルギー。
もしも、電気が止まったり、ガソリンがなくなってしまったら、どんな世の中になってしまうのだろうか？
２年前におきた「東日本大震災だいしんさい」では、地震の被害に遭あったところだけでなく、日本の各地で、停電がおきた。
また、ガソリンを運んでくることもできずに、車を動かすにも、たいへん苦労した。
そして、事故を起おこした原子力発電所だけでなく、日本中のほとんどの原子力発電所が、いまも止まったままになっている。
このままでは、エネルギーが足たりなくなってしまう！
日本中の人たちが、そんな心配をして、いろいろな方法を考えている。
新しいエネルギーの作り方や、もっと効率のよいエネルギーの使い方などについて、たくさんの人達が、いろんなの方法を考えて、実験をしたり、実際にやってみたりしている。
この本には、そんな「エネルギー」について、くわしく知るためのことが書かれている。
それは「なくなってしまうから、なんとかしなければならない」という、悪いお話ばかりではない。
エネルギーをたくさん作り出し、使い方ももっと工夫できれば、いまよりも、もっとすごい世の中を作れるはずだ。
そのためには、エネルギーとはどんなもので、どんなことを考えなければいけないのかということを、まず知ってほしい。
昔、新潟で、ガソリンなどの素もとである「石せき油ゆ」がたくさん採れたことを、知っているだろうか？
いまでも、石油やガスを採集さいしゅうしているところがあることを、知っているだろうか？
原子力発電所だけでなく、最新型さいしんがたの大きな火力発電所や、日本一大きなダムがあることは、知っているだろうか？
新潟は、とても広くて、海や山や川といった自然ぜんがいっぱいあるところだ。
これは、眺ながめがよかったり、食べ物がおいしかったりするだけでなく、エネルギーを作るのにも適てきしている。
新潟で作ったエネルギーが、日本を、そして世界せかいを救すくうとしたら、とてもカッコよくて、夢ゆめのあるお話だろう。
でも、それはけっして夢ゆめの中だけのお話ではない。
「本当にできるかもしれない」と思っている人たちが、もう取り組みはじめていることなのだ。
さあ、一緒いっしょにエネルギーのことを学んで、一緒いっしょにすごい未来を作っていこう。
未来は、みんなの手にかかっているぞ！